リワークプログラムのご案内
リワークプログラムのご案内
三州脇田丘病院では、現在休職されている方で、復職したいが不安のある方、復職したいがどう取り組んだらいいか分からないなどの悩みを持っている方を対象に、復職支援(リワーク)プログラムを実施しています。
対象となるご本人はもちろんのこと、職場、ご家族に対しても、復職にかかわる専門的な助言や援助を行い、安心して復職できるようお手伝いいたします。当院以外のクリニックや病院に通院されながらでもご利用可能です。
連携体制
対象となる方
- 「うつ病」の診断名で通院中の方
- 週3日のプログラム利用が可能な程度に病状が回復している方
- プログラム利用により半年以内に復職が見込まれる方
- 当院のご利用にあたって支障のない方
リワークプログラム利用時の流れ
0.説明
リワークを利用するかどうか、検討していただくために、一度リワークスタッフがお会いして、リワークプログラムについてご説明致します。
Ⅰ.利用判定
- リワーク担当スタッフによる面談や心理検査を実施します。
- リワーク担当医師による診察後、利用判定を行い、現時点での利用可否を判断します。
- 利用判定で可が出た場合、先に進みます。
Ⅱ.1段階開始/約1ヶ月程度~
- リワーク開始前に、担当スタッフによるオリエンテーションを行います。
- 週3日(月・水・金)9:15~16:00まで参加します。
目的 | 週3日参加し、生活リズムを確立し、体力の回復を図ります。
以下のプログラムを通して、セルフモニタリング力を身につけます。 |
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実施プログラム | 朝夕のミーティング・設定課題・メタ認知トレーニング・認知行動療法
心理教育・レクリエーション・リラクセーション・個別面談 |
朝夕のミーティング
毎日日誌を作成し、ミーティングで報告することを通してセルフモニタリングの向上に努めます。
設定課題
一日に行うノルマの設定された課題に取り組み、集中力、作業能力の向上に努めます。
メタ認知トレーニング
「距離を置いて自分の考えのプロセスを検討する」 ことを意味します。
考えのパターンを知ることで、自分を客観視できるようになることを目的としています。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法を通して、自分の考え方のクセやパターンを知り、より柔軟性の高い捉え方ができるようにするための方法を学びます。
心理教育①
作業療法士・管理栄養士・薬剤師がそれぞれの立場から話をし、自分自身の生活を多角的に見直していきます。
レクリエーション
楽しみながら、卓球やバルーンバレー、ヨガなどを通し、心身の状態を振り返り、セルフモニタリング力を高めます。
リラクセーション
アロママインドフルネス・・・
マインドフルネスとは、「注意深く気がついている状態」のことです。
アロマやヒーリング音楽を利用し、瞑想で呼吸を深め、自分の状態をあるがままに観察していきます。
その他、復職後ご自身でストレスの緩和や疲れを和らげるための方法として自律訓練法や漸進性弛緩法も行っています。
Ⅲ.2段階開始/約1ヶ月程度~
週4日(月・火・水・金)9:15~16:00まで参加します。
目的 | SST(社会技能訓練)などを通し、実際の職場を想定し、課題場面の練習を行います。また、自己理解を深め、各個人のそれぞれのテーマに取り組みます。 |
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実施プログラム | 1段階プログラムに加えて、SSTやCBTA、心理教育②が始まります。 |
心理教育②
心理教育②では、〈不安について〉〈ストレスについて〉〈怒りについて(アンガーマネジメント)〉の3つのテーマを深掘りし、復職後を想定した実践的な知識の習得を目指します。
SST
復職後、実際に起こりうる対人関係場面を想定し、より良いコミュニーションが取れるようなスキルの獲得を目指します。
CBTA
CBTAとは、CBTの基礎を終了された方を対象に提供されるアドバンスプログラムです。実際の場面で活用できるコラム法と行動実験を終了まで継続して実施します。
Ⅳ.3段階開始/約1ヶ月程度~
週5日(月・火・水・木・金)9:15~16:00まで、木曜は8:30~18:30まで参加します。
目的 | 会議活動を通して、責任を持って、他者と協働する。試し出勤を併用しながら復職に向けて心と体の準備を整える。 |
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実施プログラム | 会議活動 |
会議活動
プログラムの運営などを通して、より実践的なコミュニケーションスキルを身につけます。
また、会議活動の中で、リワーク広報誌の作成も行っています。
【リワーク広報誌】
- リワーク広報誌 令和4年4月~令和5年3月(PDF)
- リワーク広報誌 令和3年4月~令和4年3月(PDF)
- リワーク広報誌 令和2年4月~令和3年3月(PDF)
- リワーク広報誌 平成31年4月~令和2年3月(PDF)
- リワーク広報誌 平成31年1月~平成31年3月(PDF)
Ⅴ.フォローアッププログラム / リワーク修了後~
月一回(土)9:15~13:00まで実施しています。
目的 | リワーク修了後の就労継続を支援致します。 |
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実施プログラム | CBTなど |
費用
- ご利用には保険が適用されます。
- 3割負担の場合は、自己負担が1日約2、500円となりますが、自立支援をご利用いただくと1割負担となり、1日820円(昼食含む)程度となります。
- また一月ごとの自己負担上限額が収入に応じて設定されるため、上限額以上の費用はかかりません。その上限額には、精神科医療に係る費用全般(診療代・お薬代)が含まれます。詳しくは説明の際にスタッフにお尋ねください。
事業所の方へ
リワークプログラムでは、職場の方と連携し、復職支援を行っています。復職にあたり、お困りごとや気になることなどございましたら、ご相談にも応じています。
【連携の流れ】
1.情報収集
復職に向けて必要な職場の情報を収集致します。いただいた情報をもとに、復職までのプランを立てていきます。
2.職場合同面談
利用者を交え、リワーク担当医師、リワーク担当スタッフ同席のもと、職場合同面談を実施しています。復職にあたり必要な書面上の手続きや、試し出勤等のリハビリ勤務の併用、今後の課題などについて話し合います。
3.情報共有
復職に向けて、現状を共有しながら、試し出勤等の具体的な日程を決定していきます。
リワーク実績
【ご利用にあたり、よく聞かれるお問い合わせ】
Q.休職中のため、経済面の心配からリワークプログラムの利用を迷っています
A.リワークプログラム一日あたりの料金は、自立支援医療制度の利用で820円(昼食代含む)程となります。
また、自立支援医療制度利用時は、一月ごとの自己負担上限額が収入に応じて設定されるため、上限額以上の費用はかからず、その上限額には、精神科医療に係る費用全般(診療代・お薬代)が含まれます。
詳しくは説明の際にスタッフにお尋ねください